JKラングラーの不具合で結構多いのが、ATクーラーホースのカシメ部分からのオイル滲みです。交換に際しての注意点や方法を紹介します。

ATクーラーホースとは

オートマチックの車両にはATFというオイルが流れています。ATFも温度が上昇してしまうため、冷却が必要になります。

熱せられたATFをラジエーターに送って冷却して戻すというのがATクーラーホースの役目です。その通り道にあるゴムパーツと金属パーツのつなぎ目の部分に圧力がかかって隙間からオイルが滲んできます。

2007年式の私のラングラーは45,000kmぐらいのところで滲みを確認しました。住んでいる地域が北海道なので地域のせいかもしれません。

JKラングラーのATクーラーホースの位置

ラングラーのATクーラーホースは車両正面から見て右側の下から覗くと見えます。

ボンネットを開けて上から除いても見えると思います。

これは交換後の画像なのでオイル滲みは確認できません。

このホースがATクーラーホースです。あなたのJKラングラーは大丈夫ですか?

JKラングラーのATクーラーホース交換方法

JKラングラーのATクーラーホースを交換するにあたり、注意してほしいのがATFが絶対に漏れる点です。

ATクーラーホースを抜くと当たり前ですが、ATFが漏れ出します。作業終了後にATFの補充が必要になりますので必ず用意しましょう。

用意するもの

 

  • ATクーラーホース本体(部品番号:55056624ACこの部品番号で調べると海外で販売しています。あとで入手について説明します)
  • 補充用ATF(作業スピードによって必要量が変わるため余裕を持っておきましょう)
  • 細めのマイナスドライバー
  • 廃油受け×2(前方と後方で一個ずつ)
  • ATF補充用の漏斗
  • ニトリルグローブ(あればいいかな)
  • やる気

ATクーラーホースの入手方法

ATクーラーホースの部品番号は「55056624AC」ですが日本で手に入れるのに手っ取り早いのが、ディーラーに注文する方法です。

ATクーラーホースと伝えて伝わるかわかりませんが、よく滲むのかメカニックの方は「あーあそこですね」「フロントの下のゴムの部分ですね」などと言っていました。

2007年式の情報なので年式が違う方は部品も違うかもしれないので、気をつけましょう。

金額は確か1万7000円くらいでした。

作業方法

これは古いATクーラーホースですが、これを見て取り付けをイメージしましょう。イメージしておくと外してから取り付けるまでのスピードが早くなります。

スピードが大事なのは先ほども話しましたが、ATFがだらだらと漏れてくるからです。

画像の左側がフロント側です。

右側は後方です。

ラジエーター側は狭くて非常にやりにくいですが先にこちらを外しましょう。白いプラスチックのキャップをマイナスドライバーでコジコジします。結構簡単に外れますので外れたら

針金のようなクリップがはめられています。これをマイナスドライバーで外します。これが外れたら引っ張れば抜けますが、二本のATクーラーホースは固定されているので、黒いプラスチックのキャップの側も外してから引っこ抜きましょう。

針金のようなクリップの実物が無いので(外せない事情があり)絵を書きました。

我ながらうまくかけました。三箇所の尖っている箇所がホースを固定している状態になります。三箇所がうまくはまるように固定しましょう。

外す時に注意してほしいのが、このクリップを外す時にどっかに飛んでいってしまいます。私はこれで一個無くして3時間探しました。

代替え品を持ち合わせていなかったので、ものすごく焦るのでそんなことが起きてしまわぬよう最大限気を使いましょう。

この位置ですね。

ATクーラーホースを辿って後ろ側も同様に外します。

後ろ側の注意点は結構な量のATFが出てくるので、取り付けに手間取ると「ATFがなくなっちゃう」と焦ります。

ニトリル手袋などの耐油性のある手袋があるといいですね。

私はニトリル手袋がなくてATFまみれになってしまいました。私と同じ過ちを犯したくなければ迷わずニトリル手袋を用意しましょう。

外したあとは外した手順の逆で取り付けましょう。

ATFの補充

ATクーラーホースを外すとATFが漏れてしまうので、足りなくなった分を補充します。

補充に際して注意していただきたいのはオートマは非常にデリケートです。チリやゴミなどが混入してしまうとATが故障してしまい最悪ATのせかえなんて自体にもなりかねません。

慎重に作業に取り掛かりましょう。決して途中で中断したりせず、ゴミの混入に注意しましょう。

私は純正が高いので、その辺に売ってるATFで補充しましたが、純正の方が絶対いいです。こんなに量が必要ないと思いますが、量が多ければATホースを外した時にたくさん漏らしてしまってもたくさんあるから大丈夫という安心感はあるかもしれません。

ATFが足りなくてATが壊れちゃって何十万も払うのであれば純正のいっぱい入っている高いATFを買ってもあまり損した気にはなりませんね。

方法

ATFの補充はレベルゲージの箇所から行います。

エンジンルーム内の「赤丸の位置」にレベルゲージが刺さっています。

これを引き抜いて綺麗なゴミの出ないもので一旦拭きます。

再度挿入します。

また引き抜いた時におそらくコールドのラインまではきていないと思います。

これをコールドのラインにくるように少しずつ足していきます。足していくのは楽ですが、抜くのは大変なので少しずつ注いでいきましょう。

コールドのラインまできたら、その辺を20分くらい走行してきます。

走行したら[P]から[Lo]か[1]までシフトをガチャガチャします。

エンジンをかけたままレベルゲージを確認します。

今度はホットのラインで調整します。ホットの位置まで調整できたら完了です。

これでATクーラーホースの交換は完了です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。