こんにちはヤーマンです。雪が積もる地域に住んでいるのであればスタッドレスタイヤへの交換が毎年の恒例行事となっているのではないでしょうか。エアコンプレッサーを使用して毎年交換している私はすでにエアコンプレッサーなしではタイヤ交換をできない体になってしまいました。今回はラングラーを例にエアコンプレッサーでタイヤ交換をしたいと思います。
エアコンプレッサーとは
エアコンプレッサーというのは空気を圧縮するものです。よくコンプレッサーと耳にするのはこれのことだと思ってください。
車にはエアコンがついていてこちらもコンプレッサーを使用していますが、根本は一緒でも仕事内容は全く違います。
エアコンプレッサーは空気を圧縮して溜め込んだものを一気に吐き出すことにより大きな力を得ています。
エアコンプレッサーとエアインパクトレンチを使用するとハンドツールで緩めていたホイールナットを数秒で緩めることができます。
タイヤ交換においてはナットを緩めている時間が非常に長いです。
仮に1時間タイヤ交換に時間がかかったとします。エアコンプレッサーを使用すると30分程度で終わらせることができます。
そしてラングラーなどの大きなタイヤを装着している車のタイヤ交換をガソリンスタンドに頼んだ場合は1台3000円程度取られてしまいます。
ガソリンスタンドに持って行く時間なども考えると自宅でエアコンプレッサーを使用してタイヤ交換した方が格段に経済的です。
必要なもの
エアコンプレッサーを使用するためには用意しなければいけないものがいくつかあります。
- エアコンプレッサー
- エアインパクトレンチ
- エアーホース
- インパクト用のソケット
- エアーツールオイル
最低でも以上のツールが必要になります。
タイヤ交換の時に使用する程度であればそこまで高いツールを使用しなくてもすぐに壊れるようなものではないので安心してください。
エアコンプレッサーの選び方
エアコンプレッサーは使用する用途によって選ぶ製品が違います。
家庭に200ボルトの電源がある人は少数だと思うので100ボルト電源で使用するものを紹介します。
エアコンプレッサーは大まかに
- プラモデルの塗装に使うやつ
- 車両整備や塗装に使うやつ
に分かれてます。もちろん今回のタイヤ交換で使用する場合は最後にあげた車両整備で使うやつです。
プラモデルなんかに使用するものはホビー用なのでタンクの容量もサイズも小さいので沢山のエアーを使用するインパクトレンチなどは使い物になりません。
車両整備に使用するのであればタンクの容量が最低でも30Lは必要です。
タンクの容量の違い
タンクの容量といいましたが、タンクが大きいとどんなメリットがあるのかと言いますと作業をいちいち中断しなくてもよくなるという点です。
タンクは圧縮した空気を貯めているところなので使用するともちろん減っていきます。
空気が減ってしまうとエアーツールが本来の性能を発揮できません。
私の使用しているエアコンプレッサーは容量が30Lですが、ホイールナットをタイヤ1本分(5個)緩めると充填し始めます。
充填している間も使用することはできますが、先ほどの通り本来の性能は発揮できませんので固く締まったホイールナットは緩めることはできません。
以上が作業時間に大きく影響してきます。
最低でもタイヤ1本外すまでは充填して欲しくないですよね。これが最低でも30Lのタンクを推奨する理由です。
たまにハンドツールではびくともしないくらい固く締め付けられたホイールナットと遭遇しますが、質の悪いところでタイヤ交換をしてもらうと時間短縮のために業務用の強力なインパクトでホイールナットを締め付けているところがあります。
こんな状態だと外すときはインパクトレンチを使用しないと外せません。
大切な愛車を守るためににも整備は信頼のおける工場にお願いしましょう。
タイヤ交換くらいでしたら自分でやるのが一番安心です。自分の車の整備をするのですから手を抜く人なんていませんよね。
オイル式とオイルフリー
エアコンプレッサーは潤滑にオイルを使用しているタイプとオイルを使用していないタイプがあります。
ズバリ塗装をしないのであればオイル式一択です。
言いすぎたかもしれません。
なぜ塗装が関係するのかと言いますと、オイル式のエアコンプレッサーは空気中にオイルが混じります。これが塗装の仕上がりに影響するため塗装をするときにはオイル式を選ばない方がよいでしょう。
それ以外のタイヤの空気入れやタイヤ交換、エアダスターとして使うというのであればオイル式がいいです。
塗装もできるしオイルフリーの方がいいんじゃないかと思うでしょうが、オイルフリータイプはオイル式に比べて高いです。
使わない機能にお金を払ってもいいというのであればオイルフリータイプを買ってもいいと思います。
※オイルフリーのもう一つのデメリットとしては故障しやすいです。
静音タイプ
エアコンプレッサーというのは非常にうるさいです。
エアコンプレッサーが横にあると会話が結構困難なレベルでうるさいです。
その為、周辺環境によっては静音タイプを選ばれることをおすすめします。
私の持っているエアコンプレッサーが通常のエアコンプレッサーの騒音だとしたら静音タイプは動いていないんじゃないかと錯覚するくらい静かです。
SK11 AB20-30 | アネスト岩田キャンベル SYLPHIE |
|
騒音 | 83/85(50Hz/60Hz)dB | 57/59(50Hz/60Hz)dB |
タンク容量 | 30L | 38L |
潤滑方式 | オイル | オイルフリー |
金額 | やや安い | 高い |
吐出空気量(L/min) | 105/125(50Hz/60Hz) | 47/56(50Hz/60Hz) |
私のもっているAB20-30のほうが吐き出す空気量が圧倒的に多いので断然パワーはあります。
しかしシルフィーの静音には相当惹かれます。
こればかりは作業する環境によって変わるので、自宅が大きな音を出せる環境であればAB20-30がおすすめです。
エアーホースの選び方
エアーツールを接続するために必須のアイテムがエアーホースです。
ここでは一点だけ注意点があります。それはホースの内径です。ホースの内径が狭ければ当然空気も少ししか流れていきません。空気がエアーツールにあまり流れていないとエアーツールは性能を発揮することができません。
つまり使用するエアーツールによって内径を選択しなければいけません。
私が推奨するのは内径10mmのものです。注意してくださいね外径ではなく内径の話ですよ!
内径8.5mmあればエアインパクトレンチも使用できますが、内径10mmだとエアインパクトの威力が違います。
固く締め付けられていた場合は内径8.5mmだと緩まないこともあります。
内径は10mmを選ぶべし
エアインパクトの選び方
エアインパクトレンチは高い製品はもちろん性能も素晴らしいです。
性能の良し悪しはトルクで決まります。
700Nとか580Nとか書いてあるのがトルクです。
有名な工具ブランドTONE(トネ)の製品であれば信頼できます。
しかし価格が高いというのであれば私の使用している。アストロプロダクツのエアインパクトもなかなか使えます。
タイヤ交換でしか使用しないのであればそんなにすぐ壊れるようなものではありません。
エアインパクトのトルクが書いてある通りの性能を発揮するためにも必ずエアーホースは内径10mmのものを選びましょう。
インパクト用ソケット
インパクトレンチは打撃しながら締めたり緩めたりするので、通常のソケットは壊れてしまいます。打撃に耐えうる強靭なソケットが必要になります。
タイヤ交換で一度も困ったことがないというくらい優秀なソケットが
こちらのソケットは17mm,19mm,21mmのソケットが入っているので、ほとんどの車両のホイールナットを緩めることができます。ホイールに傷がつかないようにプラスチックのキャップも付いているので、大切なホイールも安心です。
ソケットで重要なのがソケットの薄さです。厚みのあるソケットだと奥に入っているホイールナットに届かなくて困るということがあります。このソケットセットで困ったことはありません。ベンツのホイールも外せました。ちなみにベンツはナットではなくボルトでした。
エアーコンプレッサーの接続
エアコンプレッサーとエアーツールが手に入ったらエアーコンプレッサーを使用する準備をします。
※エアコンプレッサーの電源は延長コードなどは使用せずに直接のコンセントに接続しましょう。
- エアーツールにエアツールオイルを入れます。(ホースを接続するところからエアーツールオイルを1滴たらす)エアーツールオイルは故障を防ぐ為に使用前に毎回入れましょう。
- エアーコンプレッサーのコックが閉まっているか確認する。(閉まっていなければ閉める)
- エアーインパクトとエアーコンプレッサーをホースで接続する。
- エアコンプレッサーの電源を入れる。
これでエアーコンプレッサーの準備は整いました。
使い方
使い方は車体をジャッキアップした状態でインパクトレンチのダイヤルを反時計回りにセットしてホイールナットにソケットをはめてトリガーを握ると「ウゥーン」と言いながら緩んでいきます。ものすごく簡単ですね。
※インパクトレンチを空回しすることはあまりおすすめできません。必ずナットを緩める時にだけ回しましょう。
ジャッキアップ
ジャッキアップポイントは車種によって様々です。ラングラーの場合のジャッキアップは横にいい感じにジャッキアップできるところがなかったので、デフ玉もしくはその近辺に当てます。
デフは車体の中でも強固に作られている部分なので、ジャッキをどこに当てればいいのかわからないという場合はデフに当てることをおすすめします。
フロント側ですが、中心を持ち上げて左右のサスペンションコイルの下にウマ(リジットラック)をかませます。
おすすめは4輪全てジャッキアップして4輪一気にタイヤ交換することをです。おすすめの理由はなんだか気持ちいいからです。
タイヤ交換時の注意点
- ローテーションに気をつける
タイヤの種類によっては進行方向が決められているものもあるので、ローテーションが間違っていないか確認して取り付けましょう。
- 締め付けはトルクをしっかり守る
普通車のトルクは100Nから120Nがいいでしょう。間違っても足でガンガン踏みつけないようにしましょう。
ソケットが短ければエクステンションバーで延長しましょう。
タイヤ取り付け時のコツ
ラングラーのような大きなタイヤを装着している車のタイヤ交換はギックリ腰になりかねません。
重すぎるタイヤの交換のコツで詳しく紹介していますので、参考にしてください。