先日ラングラーを夏タイヤに交換した際に1本だけ異常にエアーが抜けているタイヤがあったのでパンクかと思いエアーを充填して霧吹きで漏れている箇所を探していたのですが、タイヤからは漏れていなく2時間くらい放置してもしぼまないのでとりあえず乗っていると3日くらいでまたタイヤがぺちゃんこになっていたのでホイールからの漏れを確認しました。
ホイールからのエア漏れ
ホイールからのエア漏れはなかなか修理するのは難しいので治ればラッキーと考えた方がいいと思います。業者にお願いしても結構な費用がかかってしまうので買い換えるのがいいと思います。今回は応急処置でどのくらい持つのか試してみました。
リム漏れ
ホイールの一番外側の部分をリムというのですが、ここが歪んでしまうとタイヤとの間に隙間ができてしまいそこからエアーが漏れていく場合です。
今回私はリムからのエア漏れではありませんでした。
ツーピースホイールの隙間漏れ
結構イレギュラーなエア漏れだと思いますが、リムとスポークのつなぎ目の箇所からのエアーが漏れていました。
画像の赤い部分がちょうどつなぎ目になっていてパッキンのようなものが付いている部分と剥がれ落ちている部分がありました。漏れている箇所はちょうどパッキンが全く無くなっていたのでそれを埋めます。
ホイール漏れどめ
今回漏れを止めるのに使用したのがボンディックです。
ボンディックというのは本来ホイールの漏れどめに使用するための製品ではありませんが、応急処置ということで使用していきます。
ボンディック
ボンディックはUVライトを当てると硬化する液体プラスチックです。
量が少ない割に結構高いのでミスするとショックが大きいのがデメリットです。
ボンディックは折れてしまったメガネを修理したりするのに使うような用途なのでもし試される方は自己責任でお願いします。
ホイールを洗う
ホイールに付着している泥や油分を取らないとボンディックがすぐに剥がれてしまう可能性があるので脱脂剤などで洗浄しておきます。
脱脂剤がなかったので今回は安くて万能なブレーキパーツクリーナーで脱脂します。ゴミなどが詰まっているとゴミと共に剥がれてしまうので接着面のゴミやチリを掃除しましょう。ヤスリなどで接着面を多少こするとより密着するようになります。
薬品が手につくと手荒れする場合もあるのでニトリル手袋などを使用することをおすすめします。
ボンディックをつける
ボンディックを漏れているリムとスポークのつなぎ目に注いでいきます。
1ミリくらいの薄さで塗ります。厚塗りすると強度が弱いそうです。
ボンディックはUVライトを当てると固まる性質なので屋内で作業した方がいいです。UVは紫外線なので太陽光の下でやると自分のタイミングで固めることができなくなる可能性があるからです。
UVライトを4秒照射する
UVライトを4秒照射するとボンディックは硬化します。4秒以上当ててはいけないということはないので4秒測らなくても問題ないです。
初めてボンディックを使用した時はこんなに固まるのかと感動します。
3回繰り返し塗りする
ボンディックは1mmの厚さで3回塗り重ねるとより頑丈な接着ができるので3回やります。
これで完成です。再度霧吹きで石鹸水をかけて気泡がぷくぷく出てこなくなったら成功です。失敗していたらもったいないですが最初からやり直した方がいいです。
やり直した方がいい理由は一番奥の所に到達していない状態で接着していた場合漏れを防ぐのにより広範囲を塞がなければいけないためです。
漏れている箇所をピンポイントで塞ぐことが今後のエア漏れに影響しますので慎重にやりましょう。
その後
ボンディック修理をしてから約2ヶ月たちますがエアーの減りはほぼありません。ほぼというのはパンクしていないタイヤでもエアーは減ったりするため許容範囲内という状態です。
今シーズンはボンディックのおかげでホイールの買い替えはしなくて済みましたが、来シーズンは別のホイールも漏れてくる可能性が高いので買い替えになります。
今シーズンは車検だったので出費を抑えてくれてありがとうボンディック!